思いついてから約10か月…。ついにレクサスNXへのレクサスUXのワイパー&ディマースイッチの移植が完了しました!
完成までの概要を記したいと思います。
同じように挑戦してみたい、という方がいらっしゃれば変換ユニットの基板は4枚余っていますので、有償ですが基板と必要部品リスト、プログラム書き込み済みのCPUなどの提供は可能です。
基板は5枚が発注の最小単位だっただけで、追加で生産する予定はないので先着順です。
詳しくはお問い合わせページからご連絡ください。
レクサスUXワイパー&ディマースイッチの概要
第3世代であるレクサスLC以降に新モデルとして発売されたレクサス車は、ステアリング/スイッチおよびディマースイッチの意匠・機能が変更されています。
ステアリングスイッチで大きな変更点は、これまでレバー式だったクルーズコントロールスイッチが、ステアリングスイッチの右側に変更された点です。
あわせて、メーター関連の十字キーが、右から左に移設され、左にあったオーディオ関係のスイッチが両サイドの下部に変更になっています。
最近の流行に合わせた感じになっていますが、個人的にはオーディオが両サイドに分かれているのは分かりにくいし、クルーズコントロールもブラインド操作がしやすいレバー式のほうが好きです(見た目的にはステアリングスイッチのほうがスッキリしていいというのはありますが…)。
ちなみに、自分はレクサスGS/RX系のステアリング交換済みですが、NXへの第3世代レクサスのステアリングの移植は非常に難しいのではと思っています。第2世代と第3世代のステアリングスイッチは、クルーズコントロール部分を除いてもスイッチの数が変わっており(第3世代では「戻る」と「表示」ボタンが一緒になったり、「電話を切る」ボタンがなくなったり…)、第2世代の車で使うには色々不便がありそうです(当然カプラー自体も違うはず)。
あわせて、第3世代レクサスからはワイパー&ディマースイッチも意匠・機能が変更されています。
こちらがレクサスUXのディマースイッチです。
こちらはNXのディマースイッチ。
レクサスNXのディマースイッチと比較すると、金属調の加飾が追加されて高級感がアップしているのに加えて、フォグランプのツマミ部分が大きくなり、デザイン性が向上するとともに操作しやすくなっています。
スイッチ自体はLSやLCでも同じものが使われているので(フォグランプ周りやリアワイパーがないのが大きな違い)、高級感があるのは当たり前ですが。
また、機能的に大きな変更点として、ASHのON/OFFボタンがディマースイッチの先端に追加され、ディマースイッチ内にもAHSのON/OFFを示すインジケーターが追加されています。
NXやRXではAHSのON/OFFボタンは、運転席右側部分に内蔵されています。インジケーターはなし。
続いてワイパースイッチです。
こちらがUXのワイパースイッチ。ワイパースイッチは機能自体はNXと同じで、ディマースイッチ同様に意匠が変更されています。
このように、第3世代のワイパー&ディマースイッチはデザイン性、高級感、機能性がアップしているのが魅力です。
レクサスUXワイパー&ディマースイッチ移植にあたっての課題
このUXのディマースイッチをNXに移植するにあたっては大きく2つの課題がありました。
それぞれの解決方法についても解説します。
課題①:物理的な互換性がない
レクサスNXでは従来のトヨタ・レクサスのワイパー&ディマースイッチと同じく2ピース式でしたが、第3世代レクサス及びTNGA世代のトヨタ車では3ピース式に変更されています。
カプラー形状も全く違いますし、2点目の問題で詳しく説明しますが、カプラーに流れている信号もかなり違います。
そのほか、細かく見るとビス穴の位置やダボなども異なっています。
このようにそのままポン付けはできませんが、NXのパーツと干渉する部分を加工してやれば装着は可能です。
カプラーは対応するカプラーを使ったり、配線をカットして直接接続または自作カプラーで対応できます。
幸い、物理的な部分で一番心配していたワイパー/ディマースイッチのレバーが出ている場所や、テレスコピックスイッチ(電動でステアリングの位置を調整するためのスイッチ)の場所は全く同じだったので、ステアリングコラムカバーは無加工で大丈夫です。
テレスコピックのスイッチについてはNXとUXで共通パーツなので、無加工で移植可能です。
また、干渉するのは全てUXスイッチ側だけなので、NX側は無加工で大丈夫でした。
課題②:電気的な互換性がない
第3世代レクサスから、ワイパー周りにもCAN通信(コンピュータ制御)が導入されており、従来のワイパーモーター直結型であったスイッチから信号が大幅に変更になっています。
そのため、カプラーはもちろんそうですが、電気的に互換性が一切ありません。配線組み換えでどうこうできるレベルではないので、専用の変換ユニットを作成しました。
この変換ユニットの作成がなかなか大変でした…汗
レクサスUX>>>レクサスNX変換ユニットの作成
上記のようにレクサスUXのスイッチから出力される信号をNX用に変換するための専用ユニットを作成しました。
既存品は当然ありませんので、専用のプログラムと基板を起こしました。基板の上に乗っている部品自体は、通販で誰でも入手できるパーツです。
変換ユニットの製作手順的には、下記の通りです。
①UX・NXのスイッチの動作の解析
②回路図の設計
③基板設計(アートワーク)
④プログラミング
⑤部品の実装
詳細はこちらの記事にまとめたので割愛しますが、試行錯誤が必要で、基板については3回作成し直ししました…。(実装した部品もあわせるとけっこうな金額に…)
また、オリジナルの機能として、DENKULのワンタッチハイビーム(DK-AHS)と同様の機能を追加しました。詳細は下記の記事にまとめていますが、ディマースイッチがロービーム位置でもAHSをONにできるようになります。
ワンタッチハイビーム機能のON/OFFはディマースイッチ先端のボタンで切替が可能です。
また、UXスイッチの純正のAHSインジケーターを活用し、ワンタッチハイビーム機能がONの時はディマースイッチ内のインジケーターが点灯するようにしました。
せっかくUXの移植したのに、これらのボタンやインジケーターが使えないと寂しいですし、動作しないボタンやインジケーターは違和感もありますからね。
こちらが完成したユニットで、このようなボックスに基板が収まっています。
この変換ユニットにUXスイッチから出力される配線、NXに入力する配線をそれぞれ繋いでいます。
なお、NX車両側のワイパーのカプラーは、適合するオスカプラーが存在しません。そのため、プラ板と汎用端子でカプラーを自作しています(カットして直接接続してもいいのですが、純正戻しできるようにしておきたかった)。
ディマースイッチ側は対応するオスカプラーがありますので、そちらを使っています。
車両への取り付け~完成
車両への取り付け手順
車両への装着は、ステアリングと、ステアリングセンサー(スパイラルケーブル)、ワイパー&ディマースイッチを外し、UXのワイパー&ディマースイッチに変更するだけです。
ステアリングの外し方等は、こちらの記事を参考にしてください。
変換ユニットはフットレスト上あたりのアンダーカバー内に設置しました(かなり狭かったので、配線を長くしてセンター部分に収納したほうがよかったかも)。
カプラーを接続したら、必要な電源は、ACCのみで、別途AHSスイッチに一本配線を接続します。
完成
NXの車両にGS/RXのステアリング、UXのスイッチのトライブリッドの組み合わせになりました。
ワイパースイッチを拡大したところ。
ディマースイッチを拡大したところ。
ディマースイッチ先端のAHSスイッチを押すたびに、ワンタッチハイビームの機能のON/OFFが切り替わり、インジケーターが点灯します。
基本的にワンタッチハイビームは常時ONにしておきたい機能なのですが、ワンタッチハイビーム機能・インジケーターは前回動作を記憶する仕様にしてありますので、エンジンON時に前回動作を引き継ぎます。エンジンONのたびに毎回スイッチを入れ直す必要はありません。
レクサスUXワイパー&ディマースイッチの評価と感想は?
思いついてから10か月、ようやく完成しました!
苦労しただけあって大満足です。
…いや、満足しなかったらそもそもこんな面倒なことやりません笑
ただし、誰も気づいてくれないんじゃないかと思います…笑
個人的には超満足しているのですが、苦労の割には地味すぎるカスタマイズです笑
改めて実施内容をまとめてみると、実作業としてはそれほど時間がかかるわけではありません。苦労した=時間がかかったのはスイッチの動作の解析、プログラミングの勉強や、回路図・アートワーク・プログラム・基板の作り直し作業です。というか変換ユニットの設計がほとんどを占めています笑。
基板やプログラムが出来てしまったので、後続する分には割と楽なのではと思います。
やはり、UXのワイパー&ディマースイッチは高級感があります。
スイッチはLSやLCと同じですので高級感があるのは当然です。むしろUXだとオーバースペックなくらい笑
また、NX純正と比較して、レバーを倒したときのクリック感がしっかりしており、節度感が向上しています。しっかりカタンという感触があるというか。
交換したGS(RX)のステアリングとの相性もバッチリで、最初から純正かのような組み合わせです。
ワンタッチハイビーム機能を載せれたのも満足度が大きいです。ワンタッチハイビーム機能自体は、変換ユニットがなくても簡単に実現はできますが、やはりロービーム位置でもAHS機能が使えるのは非常に便利。
ちなみに、オートパーツ工房のワンタッチウィンカーもそのまま動作しています。ワンタッチウィンカーはNXの車両側配線に接続されていますので、スイッチを変更してもそのままで大丈夫です。
誰でも気軽にできる内容ではありませんが、頑張ればこんなことも出来る、ということで参考にしていただければと思います。
満足度:★★★★★
難易度:★★★★★
作業時間:20時間(スイッチの解析作業や基板やプログラムの作り直しを含む)
愛車の維持費を大幅に削減する方法をご存知ですか?
それは「自動車保険の見直し」です。
車の購入と同時に必須となるのが自動車保険。
位置づけは”任意”保険ですが、レクサスオーナーで加入しないという方はいないと思います。
(個人的にはレクサス車に限らず無保険車はありえないという認識です)
私のレクサスNXが加入した自動車保険の保険料は、495万円の一般条件の車両保険(フルガード)、495万円の車両新価特約、弁護士特約、ロードアシスタンス特約に加入した上で、年間3万7,380円でした。
ちなみに当初見積した東京海上日動の自動車保険は、ほぼ同条件の見積内容で年間7万8,700円でした。
東京海上との差額は何と4万1,320円!
同じ保証内容で保険料を半額以下に抑えることができました。
保険料を4万円も抑えることができたのは、ダイレクト型(別名:通販型/ネット型)の自動車保険を利用したからです。
ダイレクト型がなぜ安いのかはこちらの記事を参照ください。
安く抑えるためには、複数の保険会社の比較が基本。
今回は複数社に一度に見積が依頼できる無料の一括サイトを使って申し込みました。
具体的にはこちら2つのサイトで見積を依頼してみました。
●自動車保険一括見積もりサービス インズウェブ(SBIホールディングス)
●自動車保険一括見積もり依頼サービス 保険スクエアbang!
加入者の年齢や保障内容によって、保険料は異なってきますので、実際に見積を取って確認してみてください。
同じ保証内容でも、30代ではA社が安いのに、40代ではB社が安いといったこともあります。
上の3つのサイトで申し込めば主な保険会社は網羅できます。
自分の場合、安かったのは、チューリヒとセゾン自動車火災(おとなの自動車保険)。
保険料がほぼ同じだったので、最終的にロードサイド特約が充実していたセゾン自動車火災にしました。
一括見積サイトで申し込むと、順次メールで各社見積が届きます。
(早い会社は即時、遅い会社でも数時間後には届きました。)
メールのみで電話での営業も一切ないので安心です。
そのままメールからウェブサイトで保険の申し込みができます。
ウェブサイト上で特約や保証額を必要な内容に調整し、全てネットで完結。
できればお世話になりたくはない一方で非常に重要な自動車保険。少し工夫するだけで大幅な節約が可能です。
万が一に備えた上で、安心・安全なカーライフを楽しみましょう!
自動車保険を節約する詳しい方法は、こちらの記事を参照ください。あわせて読みたいレクサスNXの自動車保険を車両保険付きで3万円台した方法 – LIFE with NX
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